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レヴュー
12.01.大村波彦
12.20.都響公演
12.28.メダリスト
オン・アイス

レヴュー2008年12月 Index≫

12月1日(月)大村波彦:恵比寿天窓switch
ヒーロー:大村波彦(vo.gt)パートナー:塩入俊哉(pf)
-Program-
♪第三次反抗期
♪歌えない日々
♪モア・クール(2008)
♪ジュリア
(MC ドラマのお話。大村さんの携帯で番組披露)
♪ノーギャラ
♪メロディ
♪奔れ!トゥクトゥク!!
♪アタイとアンタ
12.01.pm6時まえの夕暮れ時、首都高を走る目の前に三日月が浮かんでいる。
今日、笑顔の夜空がみられるのよね!明るさが残っていたため木星の輝きが小さい左目ウインクの笑顔を、雲の切れ間に貴重な天体で確認できた。
素敵な時間が迎えてくれる予感☆癒し系でゆったりとライブを聴いていた私。さぁ大村さんのご登場!と胸の鼓動が高鳴る。
大村さんは全身ブラック。ジャケットがスーツなサラリーマン風。お仕事帰りに歌ってくるぞ!なイメージ。一方塩入さんは自然体。秀樹さんのリハを終え、高まる気持ちのまま大村君のLIVEでも鳴らしてくるかぁ!かな(^^ゞ。どどどっと師走ごとライヴへ突入する勢いは同等。
癒しをぶっとばしちゃう、笑顔なんて甘い甘い。オープニングから全力疾走の大村波彦ライヴが幕を開けた。
ジャカジャカ鳴らす豪快なギター、隙間なく明るい音をつづるピアノ。お二人で創るこのグルーヴ感が堪らない。最初の曲から、歌の最中アドリブ満載で「ギターの音(モニターの音?)もっとください〜」に、リハより音が熱いんだわとにんまりしちゃう。第三次反抗期♪を骨太に熱く語る。人生の譜面には反抗期の反復記号がある?
大村さんのコメントで教えていただいた2曲づつカップリングで、曲間を塩入さんのアドリブ演奏で繋げていくという洒落た構成。大村さんが10代の時リリースされたEPレコード盤のジャケットを想像しながら、ドーナツ盤に針を落としA面B面と聴くイメージが生まれていく。アナログノイズの音まで耳に回想できて懐かしい。
このような構成は一朝一夕でできるものではありませんよね。リハなしで実現、演奏できるところがお互い凄すぎます。
当時と遜色のない熱いエネルギーが再現されていたでしょう。加わったのが、熟された余裕。お客さまの反応をみて、今の自分、そしてパートナーである塩入さんのピアノの感触を瞬時に捉え、ライヴに於いてアレンジとアドリブを加えていく目視と切り替えの技。ご自身が楽しむだけでは伝わらない。お客さまも楽しませ、自分のLiveへ惹きこんじゃうロック魂のちから。
ハートをわし掴み…堪らないわ(*^^)v
その集中力と場面を読む考察力、歌詞のアドリブを加える柔軟さは役者さんの魂が生きているとも。
2曲目へ突入。曲間を繋ぐ塩入さんのピアノはどう進むかわからないスリルをセンスのよいメロディで隙間なく音の行間を楽しませていく。
懐かしい音の感触、声が約一年ぶりに戻ってきたのねとノスタルジックな感傷にとらわれた歌えない日々♪。拳を振り上げたくなるパワフルな声の叫びと弱々しく擦れがちな声でのソウルフルなつぶやきが交互に現れる歌は深く、歌えない苦悩の日々を回想させ、歩んでは立ち止まるピアノが明暗を浮き彫りにし情感を奏でていた。
音が消えて、MCで一息。大村さんが高校生の時つくられたという曲、モア・クール♪早熟高校生でしたのね。大人の女性に憧れていましたの?アイドルと呼ばれた頃。シャイに硬派(死語?)を通していたのかな。今聴いても大人なムードが似合う素敵なバラードです。塩入さんが間を流麗なピアノで時代を彩り鮮やかにめくり、ジュリア♪を呼び寄せる。私この歌詞に人魚姫を憶うの。波と戯れ泳ぐ架空の人魚姫を想像しています。海はデンマークの冷たい海ではないですけど(*^-^)ゞ
MCでドラマの収録のお話。ご自分の出番が増えていく過程を嬉しそうに語る大村さん。こちらもとっても嬉しくなって、喜びは聞いた人の数だけ増えていくしるし。アットホームなムードが安らぎと心地のよい空間をつくっていた。
さぁ役者の厳しさをぶちまけるノーギャラ♪いつもながら、会場から笑い声が沸く。でもですね大村さんの表情はとっても真剣なのですよ。ギターと歌で怒りを爆発させ、ヤケクソ気味にいきそうな境界線をピアノの強い和音が囃し立てたりなだめたり。小悪魔的な音色がニクいな。
場面はロマンティックなシーンへ。名曲メロディ♪がピアノのイントロで始まる。ポップス系バラードをピアノオンリーで支えられるのは、塩入さんのピアノ技と旋律しかないと再確認できる。どんなに大きなホールでも塩入さんピアノの音色は媚薬。サラサラと流れているようでぐっと訴える音が人々の心を埋め尽くすにちがいない。大村さんは目を閉じられて歌う。甘い言葉をストレートに語るスタイルは目蓋の向こうに何を見て歌われているのでしようか。この曲でのステージは武道館としよう。
MCで見えません〜(客席が)と語りかけ、おしゃべりの素の表情もライヴの醍醐味。タイを訪れた際につくられた奔れトゥクトゥク♪オリエンタルな音色が新鮮で、タイの湿った熱い空気がオレにぴったりだぜ!疾走する動的なリズムと風景がアドリブを交えてやんちゃ坊主みたいに暴れまくり楽しい。
弦が切れ、アタイとアンタ♪ではピアノ一本で、女性の甘えと歌詞の倦怠な味をすっと締めたスタンディングで歌うスタイル。よかったわ。手拍子を交えての歌謡曲ぽく人懐っこい歌があったかく会場の心をひとつにしていた。ライヴ中ちょっとした所作のカッコ良さも決まる。ハプニングもプラスにしちゃう判断力。この曲の前で弦が切れたのもシナリオに書かれていたのと錯覚しそう。
「スリリングアドリブライヴ」と申されていました。
ライヴでどのような展開があるのかぞくぞく気分。そしてアドリブに笑いどっきりしつつも、スリリングなライヴの展開をいっちばんに楽しまれていたのは大村さんと塩入さんのお互いの音楽感性の往来なのね。お二人にしか味わえないバトル。
妬けるわ(ーー゛)(女性でなくて!?よかったわ。ファン同士のつぶやき)
いや、お二人はライバルでもある(^ー^* )

夕方見た天体、笑顔の三日月は満月の形に変幻してステージを輝かしていた。
音楽という太陽光を貪欲に吸収し、塩入さんの豊富な音楽栄養を糧に己のロックパワーを炸裂。暗闇が深いほど(客席がみえません〜)満月の大村さんは輪郭を鮮明に描くので、浴びる光が隅々まで照らしだす眩しさに惑う瞬間を感じた。
私の心の隅っこにいる邪心、このライヴの情熱から、さらには社会からも取り残されていきそうな焦燥感。社会不安…、キレイごとではない想いを照らしだされた赤裸な眩しさにどきりとなった。
しかし眩しいロック魂サウンドは直射ではない煌めきの優しい眼差しで注ぐ。反射なので柔らかい。
なぜ? 
大村さんがブログに書かれた「楽なことなんてひとつもない」苦悩と痛みを知っている方なのだ。感覚も裁量の振り幅は違えど。
さまざまな感情を封じ込め、いまの瞬間を純粋に心から音楽を愉しみ、私たちを楽しませてくれる輝きを浴びるほどに、一途に音楽を愛する魂の歌が私の邪心を見透かした上、ハードルを下げて同じ視線で痛みを共有してくれる感覚、心の豊かさが反射するのと伝わってきてじんときた。アイドル時代(御本人はこの呼び方は嫌いです(^^ゞ)では勢いが迸る音楽の情熱が、ちょい悪おやじのスタイルの底に備えた人間味を倍加した情熱で、歌に込められているのだ。
煌めく満月がぼやっと潤んでいた。
満月の姿を見終えたいま、有明の月を憶っている
平安の昔、通い婚が常であった時代、女性が明け方に殿方を見送るとき、西の空で白々しく浮かび見ている月を恨めしく思う未練の月なのですが。
時代は違いますし、妄想にて(^^ゞ
意味はどうであれ、月の姿を感じる気持ちを大事にしたい。
役者である大村さんをイメージ。
早朝、冷気をたたえた空気に鳥も啼かず、生活の音もない沈黙の中、明るくなった空に輪郭をくっきり残す月の姿
闇がなくとも満月が欠けていない輝きが冴えわたるその存在。
有明の月を愛でていよう
12.04.記
12月20日(土)東京都交響楽団
PROGRAM
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 第1集より第1番
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調op.104
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
指揮:アレクサンドル・アニシモフ
チェロ:古川展生
管弦楽:東京都交響楽団
二つ折りのシンプルなプログラムに指揮者、古川氏、都響のプロフィール他、PROGRAM NOTE=各曲目の説明が程よく記されていて、有り難いと思いました。事前に公開リハの申し込みもしてありましたので充分すぎるほど公演を堪能させていただきました。
スラヴ舞曲第1集より、第1番ハ長調ですね。快活な舞曲が心も弾んで弾んで。朝はとても凍みて寒かったものの、雲ひとつない快晴の空が美しすぎる。その空へきりりとしまった重厚なオケの演奏が元気はつらつ清明に鳴り響く。この気持ちよさったらo(*^▽^*)o~♪生、オーケストラっていい!と叫びたい。
車の中orお部屋でCDを聴いていることが多い。CDの音はとってもクリアで壮大な音の広がりにも臨場感がある。でも生オケは違う。ダイナミックな響きで受けた音色のボリューム感が柔らかなのだ。楽器のピラミッド型音量が、精緻な皆さんの技集団で歪みが無い正三角形を創っている。ダイナミックな部分でさえも崩れない形で構築されていくレンジに感動した。
はい、古川さんのチェロを聴きに今回は来たのです。
ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調。ドボコンですね。チェロの音色は表現しようがないほどぞくぞくが集中攻撃。50分くらい?を暗譜。公開リハでも。ページも覚えておられる。 指揮者とのアイコンタクトも必要がないほど、弾きこまれた自信でしょう。集中力で音符を緩急自在に動かし、曲の内部から沸き上がる想いに深く動的に描く音色。激しいパッセージもサラサラサラっとラインをくっきりと弾きこなす古川さんに酔いよいでした。
コンマスは菅沼ゆづきさん。ヴァイオリンとチェロ。お二人でのソロの掛け合いに古川さんは菅沼さんのソロにふっと優しさの表情を浮かべられた。添うよう優雅に奏でる安らかでぴったりの呼吸が交響曲においてのオアシスみたい。チェロの音色が聴きたかったから一生懸命聴いていましたし、オケと管弦楽の演奏にも耳を奪われ続け緊張感を抱いていたところに、すっと展開したオアシスな曲想と雰囲気は気が緩み心地よい空間がとっても良かったです。
チェロ協奏曲を古川さんが弾かれるのですが、即興的な装飾性も感じたドボコンはイコール古川さんの曲のイメージになるほど、隅々迄曲想を捉えた彼自身だけの曲として弾きこなすチェロの響きと余裕の音色を聴いていました。
クロスオーヴァーでの古川さんの魅力とはひと味違う、凛々しいカッコ良さ!に参ってきた私でした。
コーフン醒めやらぬまま、展覧会の絵♪
おなじみのトランペットのスマートな音色が爽やかに幕を開けます。細やかな情景の移り変わりを楽器達が個性的に描く表現に聴き応えがありました。金管楽器の高らかな解放感音色、管楽器の柔和な音色、大好きな楽器の音が次々に流れてくる。
音弱で繊細な響きを弦楽器群がそれはそれは丁寧に弾いている。直に伝わる響き、細やかな音の綾には鳥肌がたちました。ホール全体の音を味わうのも良いけれど、席が前よりでしたので、直に届く旋律以外バックの気が行き届いた繊細な音色が沁みました。弦楽器の和声の美しさ、ラヴェル編曲の素敵な部分でもあるのでしょうか。
最終楽章、キエフの大門の旋律。直球で鳴る打楽器の響きに終わりを思うが、逞しくスケールの大きな演奏の中に、穏やかな温かい味を実感として受け取っていた。拍手の中、演奏者の皆様、そして指揮者の方の笑顔と達成感の表情は、俄クラシックファンの私に、あぁいい演奏ができたのですね。と一緒に喜びを分ちあえるとき。演奏中の楽譜を見る眼差しと私たちに向かう眼差しの違いに如何にいい音楽を届けようと研鑽を積まれている皆様姿を思い、胸が熱くなりました。
生の迫力って違う。ど迫力が温かい。演奏家達が渾然一体となって描く楽曲。このオーケストラの呼吸を味わってしまったら、はまります。 都響、来年も聴きに出かけます!
都響公演でのアンコール曲。チャイコフスキー:くるみ割り人形「金平糖の精の踊り♪」
公開リハの時、指揮者のアニシモフ氏がバスクラかな?のメロディを「ららららら〜」っと何回か歌って感情を伝えてらした。
おいしい場面でした(アンコールで聴かれるよという期待とリハらしい雰囲気)チャイコフスキーのくるみ割り人形。とっても有名なバレエ音楽です。久々外国の童話を思い起こし、原作はかなり残酷だったりしますよね。ネットで検索していましたら、この童話も複雑で不気味な展開があるようです。鉄琴の綺麗な音色に耳が惹かれこの動画ではくぐもってしまう「ららららら〜♪」(最初のあたり)の低い下降音色。昨日こだわられたアニシモフ氏は原作を知っておられたのか。
実際、安定したキラキラの鉄琴(正確にはアルモニカというそうです)音色にバスクラは落差を鮮明に出し大きく下降して鳴りました。不気味さもある。原作を先に読んでおけば違ったぞくぞくで味わえたかも(^ー^* )
クリスマス 金融危機、世界的不況のあおりで厳しさを増す現状。地球上では争いで未だ先も見えない貧困を背負っている人々が沢山いる。
仕事を終え家に帰り、ご飯をいただけて休める。当たり前のように普通に暮らしている日常の有り難さと大好きなコンサートが聴かれるいまに感謝。
幸せに不満を持ったり、人に対して高飛車な態度を取ってはいないかと見つめ直す。人との関わり受け取り方は十人十色。普通or通過が殆どの中で気持ちが通じたり、もしも喜んでもらえるならこんな嬉しいことはない。相手には接し方が迷惑な事だって多々あるだろう。両方の感情がホント。だから自分をわかってもらおうとは思わない。その必要はないとも思う。私が人々に対してきちんと接することができるか。それだけ。
底辺を据え、正三角形が少しずつ築かれて…三角錐を形成できれば転がっても崩れないかしらね(^−^)積み上げていきたい。(と書くことは容易)
このご時世にエッセイのタイトルで「ありのままの自分を受け入れよう」との文字を見た。 えっ、逆じゃないのかしら?? 自分が受け入れるのは他人ではなかろうか 。 ありのままの人を受け入れられる心を持ちたい(^ー^* )
12.24.記
12月28日(日)ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス 長野ビッグ・ハット
第77回全日本フィギュアスケート選手権大会
兼2009年世界選手権大会最終選考会
兼2009年四大陸選手権大会最終選考会
2009世界フィギュア/四大陸フィギュア/世界ジュニア/世界シンクロ「フィギュアスケート・チームJAPAN」 壮行エキシビション【メダリスト・オン・アイス2008】

開場になり入れば、中のドアは閉まっていました。ホワイエは外の寒さとは一転、日差しがぬくぬくでホッと温まる。ドア越しにタンゴの曲、ポルウナカベーサ♪(ガルデル作曲)が流れてきて。どなたが滑るのでしょうと楽しみになる。
エキシビション浅田真央さんの曲でした(*^^*)~♪大好きな曲には、古川さんのチェロor川井さんのヴァイオリンの音色の思い出がハーモニーする。幸せです!真央さんの大会を勝ち抜く女王の演技に曲が可愛らしい18歳をのぞかせます。プリンセスをイメージする可憐さに会場の期待を集めた視線が優しく柔らかな目線になっていく。途中から転調していく盛り上がりは演奏会で聴くと哀しみに泣くイメージがありますが、フィギュアでは演技もステップが切り込み、演技とで曲全体も挑発的に変わる感じに再び銀盤の女王の貫禄が現れアレンジが違うよさも味わいながら、見入っていました。
話は戻りまして そして会場に入りましたら暖かい〜〜。さすが!?寒さには強い、いえ慣れているtakako. 外で待っている時がいっちばん寒かったぁ。しかし…ほんとの悪寒は…座席。先行予約でゲットしたチケット。番号を見て、座席表と照らし合わせた不安が的中。ステージの真下席なのです(x_x) 直下一気に落ち込みました(座席が反対向きなら最前列なの!?)
音楽隊の皆様は3階席にステージが特設されていて真下からは全く見えず。譜面台とソプラノの鈴木さんの手が、Gt遠山さんのお顔がちょこっと見えたのみ。ライトすら判らない。悲しい〜(:_;)レポが難しい。
3階席高そうでしたので演奏者のみなさま、怖くはなかったですか? 齋藤順さんのBlogに(お具合は如何でしょうか)ステージphotoが載っていて嬉しい見たかったぁ
オープニングはBecause We Believe♪?かしら(*^-^)ゞ中鉢さんのテノールカッコいい!演奏も響き渡って、涙がこぼれそうになるくらいぞくぞくしました。次々に登場されるスケーターの皆様、会場のボルテージも上がる空気感にコーフンしました鈴木明子さんのリベルタンゴ♪コンサートではもう数えきれないくらい聴いていますがこのコラボは斬新。まず、イントロが妖艶です。スケーティングに添っているのでしょう。さくさく刻まれる低音楽器に弦楽器のおなじみの旋律が悩殺系で攻める。ノッてる鈴木さんには今はこの曲しかない!と思うほどの一体感があり、ラストの決まり方生演奏でぴったり!すごすぎです!スタンディングオベーションの感動を味わえました。
男性陣もサービス精神旺盛で多彩、和モノもあり。奥村愛さんのソロヴァイオリン(津軽海峡冬景色かしらん。思わず歌っていたヾ(- -;))選曲にびっくり、でも演歌のむせび泣きが綺麗過ぎるほどくすんだ色合いで氷上と衣装の色、冬のモノクロームを見ていました。招待選手のステファンさんが滑るとき流れたピアノの音色。ブエノスアイレスの秋!もう音で記憶が泣けるほど反応します。ピアソラの哀切な旋律の落差にダンサーの方のタップがカスタネットの如く鳴り響き、常に流動的な高いスケーティング、シンプルそうでも中身深い野性的な男らしさを見ていました。
私は、中野友加里さんが滑られた(曲名存じませんm(_ _)m)ソプラノの鈴木慶江さんの歌う曲がとても印象に残りました。しなやかで細やかな音の綾が演技の隅々までも優しく包み、中野さんの赤のご衣装が可憐に、そしてなびく裾が歌声のフレージングとデュエット。 演技も綺麗にきまる時、フィギュアスケートにおける不可欠な音楽との絆の誕生を聴いた。
奇をてらった表現の演技と添うメリハリの効いた曲との相乗効果も必要で、私たちを惹き付け、楽しめる喜びもおおいに沸きますが、この曲と演技の共演を見ていると、今迄にない新鮮な音楽、いえ。本来はこの感じがスケーティングと音楽のバランスが保たれた優雅に舞う表現と技をじっくり楽しめる本質ではないかと思いました。
タンゴ曲、ポップスヒップホップ、他ジャンルへの流れがある昨今、昔フィギュアスケートを見て感動したバレエのように美しい踊りと滑りに添うクラシック音楽との融合。 現代のクロスオーバーな音楽をバックに、表現されるフィギュアスケートとのシンクロが、私のフィギュアスケートに感動した原点を想い出させ、当時より数段も高まった技に添える現代音楽の誕生。本質を備えているから当時と重なった感動が塗り替えられる喜びが沸きました。
中野さんが滑る姿に薄氷を滑る繊細さを感じこの大会の歴史、屋外で開催された当時の日の光が射し、温かな気持ちでいっぱいに。 心が洗われる崇高な感動に琴線が震えたままラスト、回転に合わせての音楽の鳴り方が生演奏の味でフェードアウト。自然の流れがまるごと心に強く刻まれました。
弾かれているお姿と同時に聴きたかった(;:)生演奏は伝わる音の感じでわかりましたがどうしても音楽が遠くなってた私。
ピアノ&キーボードの多彩な音色、ヴァイオリン弦楽器の優雅なアンサンブル、ギターとベースの柔らかで繊細な音。エレキギター、エレキベースの熱い音、多種多彩なパーカッション。音と同時に見たかったな。自分の気持ちでしょうか。ネガティブな傾向。 TV(録画録れているかしらん)をこれから見て書けましたら。 思い出すままに足しながら書くのも面白い。この辺りでよいのかも(*^^*)ゞ
たくさんの世界的にもトップスケーターの華麗な演技を目で堪能致し、音楽との饗宴は本当に素晴らしく感動いっぱいでした。
フィナーレ、Time to say goodbye♪ソプラノつづくテノール、美声とはこの声!と聴き惚れ、ダダダダンと繰り返し刻むリズムに感動の波が押し寄せた。スケーター全員が私たちの前に並ばれた、のではなく、オーケストラに敬意を表して並ばれ音楽を聴かれる姿にまたまた感動。スケーターの皆様の熱い演技と笑顔、感動の拍手の波、心がこもった温かな演奏、ビッグハットは暖かかった。
このような機会を与えてくださった音楽隊の皆様、ありがとうございました。 そしてこの祭典用に20曲!!!を準備なされたと他のブログで知りました。音楽監督の塩入さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
出演ミュージシャン
Band Members
塩入俊哉(音楽監督/ピアノ/キーボード)遠山哲朗(ギター)齋藤 順 (ベース)萱谷亮一(ドラム/パーカッション)
Strings Members
奥村 愛 (ソロ&1stヴァイオリン) 松浦奈々(2ndヴァイオリン) 直江智沙子(ヴィオラ) 堀内詩織(チェロ)
Guest Soloist
鈴木慶江(ソプラノ) 中鉢 聡 (テノール)
■ライブ演奏による楽曲リスト ※全曲の作・編曲、塩入俊哉
【第1部 Opening 】
♪Opening Fanfale ※MOIオリジナル
♪Requiem
♪Because We Believe-信じればこそ- (with 中鉢 聡)   Skater=オールスケーター
【第1部 Skaters Program 】
♪Somewhere (with 鈴木慶江)〜バーンスタイン:ミュージカル「ウエスト・サイド物語」より〜
Skater=中野友加里
【第2部 Opening 】
♪Heavy Horizon (Intro)〜Hit&Run (featuring 奥村 愛)
【第2部 Skaters Program】
♪津軽海峡・冬景色 (featuring 奥村 愛) Skater=南里康晴
♪リベルタンゴ Skater=鈴木明子
♪Pump It Skater=無良崇人
♪ボレロ Skater=安藤美姫
♪Save The Last Dance For Me Skater=小塚崇彦
♪A Viennese Waltz Skater=村主章枝さん
♪タンゴ Dancer=アントニオ・ナハーロ Skater=ステファン・ランビエル
♪星は光ぬ 〜プッチーニ:歌劇「トスカ」より〜Skater=織田信成
♪Tango/por una cabeza Skater=浅田真央
【Finale】
♪Wonderland ♪Time To Say Good-bye (with 鈴木慶江/中鉢 聡)
♪Vamos A Bailar   Skater=オールスケーター
(敬称略)12.31.記

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