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レヴュー
11.22.saya
港北東急
11.25.saya
モーションブルー

レヴュー2008年11月 Index≫

11月22日(土)saya インストアライブ 港北東急
saya インストアライブat:港北東急新星堂
ヴォーカリストsayaさんとピアニストは塩入さんです。
14:30〜,15:30〜,16:30〜,各30分に近いミニライブでした。
曲目
1 花 作詞作曲:喜納昌吉
2 ウタキの丘で 作詞:売野雅勇/作曲:塩入俊哉
3 木もれ日 作詞:KATSUMI/作曲:塩入俊哉
4 月香夜 作詞:一凛/作曲:塩入俊哉

2Fに居ればウタキの丘で♪が流れてきた。
エスカレータを上がった3Fにsayaさんの横顔が。柔らかく優しい歌声が届いていた。
大音量ではない柔らかな曲に一瞬ですっと足を止める安定した歌声は優しい顔を増やしていく。魅力に導かれるように。立ち止まって聴いている通りすがりのお客様。お若い方から、家族、小さなお子様を連れたご夫婦も多い。胸に抱かれている乳児幼児がsayaさんの方をじいっと見つめてる姿に、なぜ声を上げず、飽きないのだろうかと。
ベビーカーの子供も静かに聴いているのは、親しみやすいメロディとsayaさんの偽りのない素直な感性で歌心が深淵まで及ぶ表現力の魅力は年齢関係なく惹き付け、大人、抱いている親の心音も落ち着いていくからなのね。安らぎ癒され、また歌詞にある愛情の想いが重なっていく親の穏やかな心音を子供達は同時に感じ取り聴いていられるのと思いました。安らぎだけじゃない生命力も溢れ出る瑞々しいハートウオーミングヴォイスは心音を温め親子を繋いでいた。
sayaさんがラストの曲を歌い終えた時、いいねぇとつぶやく方、笑顔で歩き出す人達。「いこうか」父、母親が我が子の目をみて微笑みかける優しさの笑顔がこのインストアライブの答え、胸が熱くなりました。
聴きにきて良かった…
そしてシンセの音も同期させ、ピアノも存分に鳴らし、CDの音と遜色のないテクニックで支えた塩入さんの重厚な演奏はさすが!です。
インストアライブもライブと同レベルの演奏であると。楽曲を聴きにいらした方が。 二回目の途中から、どこかで見た方が目の前に…きゃぁああ(心で)西城秀樹さんと大ビックリしました。
同時にsayaさんのチラシに書かれたコメントを思い出していました。
三回目は最初から全曲聴かれ、足でテンポとりながら、一曲一曲をじっくりと聴くお姿に、お二人の為に足を運ばれ聴きにいらした。すごいすごい方と大感激。
ライブ終了後、塩入さんと談笑なされていてもやっぱり大スター”西城秀樹さん”ますますファンになりました。

三連休の初日、青空、高速道路はマイカーでいっぱい。このような日に、お買い物に来る人達って? 気が合うお友達とみんなで遊びにきちゃった楽しそうな高校生の女の子たち。赤ちゃんを連れてのんびりお買い物のご夫婦。ボーナスで何を買おうかなって相談中? 家族それぞれに出かけちゃって私だけひとり〜も嬉しいお母さん。ランチのお店も決めて、はねのばし。寂しいけれど彼はお仕事なの。そうだ今のうちにクリスマスプレゼントを選んでおこうかなと嬉しそうな彼女。今年は何を贈ろうかねぇとおじいちゃんおばあちゃんサンタも来ているかも。
みんな、私も小さな幸せを握って来ていた。sayaさんの歌声は小さな幸せを確認できる微笑みをお土産に添えていた。
sayaさん、25日には Motion Blue YOKOHAMAにてライブです。 お出かけくださいませ。(^ー^* )
12.23.記
11月25日(火)saya Motion Blue YOKOHAMA
saya デビューアルバム『こもれび』発売記念 SPECIAL LIVE at:Motion Blue YOKOHAMA
saya(vo)塩入俊哉(pf,pianica)遠山哲朗(g)一本茂樹(b)

夕刻、愛車から降り、目の前に広がる夜景に歓声を上げた。 きっれいぃい〜〜〜
右にはみなとみらいの近代的なビル群と大きな花火と見間違う形と色で輝く観覧車、後ろにはブルーに光るベイブリッジ。真ん中に両方を静かに見守る赤煉瓦倉庫が建っていた。時代を見守ってきた大きな包容力でJAZZをベースにジャンルを取り払った良質な音楽をじっくりと楽しめる風格を秘めて。さぁMotionBlueへ。
タイムトンネルをくぐるみたいなどきどき感を抜けて天井が高く、レンガの一塊に音魂を感じるモダンなライブハウスが私たちを迎え入れた。クラシカルな世界を描いたムジカーザでのコンサート。処暑が残る軽井沢でのアットホーム的なコンサート。所変われば品変わる…じゃないけれど、プログラムはヴァリエーションに富み、sayaさんの印象も変化(へんげ)した素敵なライブシーンを満喫して参りました。
まずトップノートが香ったオープニングの曲(すみません曲名わかりません)。sayaさんご自身がほのかに甘く神秘的な香りを落とされた。

一本さんのウッドベースがしなやかで柔軟に鳴らす音色に丁寧な歌い口で語るsayaさんの歌。艶っぽいがくどくない。ライブハウスの雰囲気は揃いました。ようこそのメッセージソングがジャスト!そしてピアノのイントロから、sayaさんの透明な歌い方からスローアレンジで進むかと思われたsummer time♪がJazzyに展開。
アレンジされた加速演奏に気持ちと声が弾みます。最初から三人の隙間を与えない密で軽妙なアンサンブルのブレンド感がしっくりと絡む。遠山さんのギタープレイも光るわ。軽井沢での風景が浮かびました。
Gift♪英語の発音も抜群に綺麗なsayaさん。中音域の柔らかな声がとっても温かく響きます。Jazzyな曲、彼女にはやっぱりとっても似合うのねと。間奏で塩入さんがピアニカを吹かれた。くっきりと音の切れ目を鋭角に出す乾いた音色は、声の深みを一層引立てていた。
Jazzyなアレンジと演奏に乗ってMy favorite things♪ここではsayaさんの高音でのリズミカルな歌声が明るく響き渡り、体中が弾みます。またまたメンバ−の皆さんの演奏も熱く体全体が揺さぶられるリズム感、重量感がありながらも疾走する勢い、乗る歌が良いのです。ラスト決まるところがまたかっこいいの!Jazzyな曲でsayaさんのミドルノートがいっぱいに香り広がります!
一息つきまして、sayaさんのオリジナル曲、友人に贈った祝福Songと申されていたと(すみません題名判りません)ポップス系バラードナンバー。エレキギターの音色がチェロの音色にも聞こえてきてストリングス系の音色を加えオーケストライメージが膨らみ、大きなホールで聴いているスケール大の楽曲と感じました。愛する人と居られる喜びに溢れた女性らしい優しくロマンチストな感情が眩しい。塩入さんのアレンジで聴きたい曲ですね。
そしてそしてスペシャルゲスト、この夏[愛と青春のヒットソングス]ツアーで塩入さんとご一緒した、ヴァイオリニストMr.アルベルトさんがご登場!加わられて、ピアソラのオブリビオン♪です。アルベルトさんなんとスコアなし!即興です。凄い!
この曲の深い哀愁、美しいメロディにいつも涙してしまう私。ピアノの流麗に連なるデリケートな音、ヴァイオリンのむせび泣く切ないメロディを癒すよう愛おしい安らぎと想いをロングトーンの高音でしっとりと伸びやかに織るsayaさんの美しい歌声。泣ける。エレキギターの響きは身悶えしちゃいそう!なくらいぞくぞくする音色を発していました。まさに今夜限りのスペシャル編成での楽曲に大満足です。
さて熱い曲、ギターソロからベースが耳に馴染んだタンゴっぽいリズムを刻めば瞬時にビゼーのハバネラ♪と心も踊ります。官能的に火を点けていく演奏にsayaさんは正統な歌い方に情熱的でエキゾチックな香りを乗せる。クラシカルな歌い方だけに高貴な表情が出て気持ちがむしろスッキリします。女性が男性を誘惑する曲ですからね(*^-^)ゞ
いよいよ後半戦でしょうか。デビューアルバムの中から、ウタキの丘で♪をアコースティックVer.で歌われました。
ピアノのシンプルな演奏と、ベースとギターが和音を多層に奏で交錯する室内楽的なサウンドが濃淡の色合いを出し、サビの部分がとっても覚え易く、耳に残ります。やっぱり歌は詞が耳と記憶に残らないといけませんよね。ホタルが飛び交う姿をsayaさんが手で自然に描く姿が、天井まで写る幽玄な美しい夜空を描き、歌もますます伸びやかになったわぁ!とうるうるきました。
木もれ日♪塩入さんのピアノのイントロが生ですとやっぱり強弱が違っていてじんとくる。歌詞の想いを無駄な抑揚はつけないストレートな木もれ日のように穏やかであるけれど余裕が感じられる歌に、ピアノ一本の伴奏はより熱い想いを掻立てていく。劇性へと自然の流れに乗るお二人ぴったりとあう呼吸感が凄いです。
月香夜♪ポップなシーンが広がる。可愛らしく切ない想いを歌う、可憐ないじらしさがひしひし来ます。
長く綺麗なフレージングが聴き応え満載な素敵な曲です。切ない歌詞ですが、ひたむきに前を向こうとする姿に元気が沸いてくる曲とも想います。ポップな曲も彼女にはとてもお似合い。
JAZZの味わい、自由な感性を持ち豊かな表現で唄いわけることができる彼女ゆえ、楽曲をどう表現するのか。歌心を追究し、試行錯誤を重ね、迷いと焦燥感を持つこともおありになるでしょう。クオリティの高い歌唱力に伴うハイレベルなライブ。ふとMCで感じ取ったお若い年齢のsayaさんの語り。素の実像感の魅力も出しバランスを取られライブ全体を磨かれていく未知数なる可能性を聞いていました。
sayaさんの歌声は、豊かな表現力を持ち、透明な響きから、奥深く円やかな響きまでを活かし楽曲を聴かせてくれる。でもどの表現でも、共通に想う事は、純粋に美しく正確な響きの声が演奏と歌詞も感情ともすべてが調和すると、聴いている人の心、漂う空気まで透き通らせてしまう魅力を生む。透き通らせることは、感動の喜びだけにとどまらない、思い出と重なる懐かしさ、もっと深く苦しく悲しい事も。すべてをさらけださせる歌力。人間としての温かな感情で善も悪も呼び覚まし己を戒め認める感覚をも得られる。と。
アンコールでのAmazing Grace♪で感じ取っていた。
アコギのギター要所でぐっとギアを入れて響きを引っ張る。ベースは悠然と支え押す。ピアノは華やかさを添え全体をがっちりと固め支えている。皆が最高のサポートを施している。sayaさんの歌声に力がこもり、これからの希望と挑戦し続けて行く意欲、瑞々しい感性に彩られた世界が広がっていった。
Amazing Grace♪原点へ回帰し、今の感情で歌え己だけのものとなっていく安心感。その純粋で慈しみ深い歌声は自分の楽曲としてとらえ、歌い上げる喜びに満ちていた。
何か見えてきているんじゃないかしら。sayaさんご自身がこのステージで掴まれた手ごたえと音楽性をこれからも聴いていきたいと想いました。
一塊の煉瓦に洗練された感性と豊かな表現力でジャンルの個性を放ちつつブレンドされた斬新な音楽がこの一夜で刻まれた。
ありがとうございました。
Motiom Blueを後にした赤煉瓦倉庫内には、月香夜♪が流れている。
気が緩み涙をこぼしそうになった瞳に映る夜空へ
月を 香ってる  わたしもあなたを ずっと想っていてもいい 
の… ラストノートが囁く
11.29.記

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