08.01.Y150/08.07.saya:南青山MANDALA/08.21.齋藤順:南青山MANDALA
08.27.塩入俊哉:STB139

2009年8月Index≫8

8月1日(土)saya & 齋藤順
『 アクアレル ミュージックデリバリーat:Y+150 』
出演:saya(vo)/齋藤順(cb)/塩入俊哉(key)/菅原裕紀(perc)
ゲスト: 松本梨香
-Program-
ヴィーカリスト saya
1. Gratitude to you:saya
2. 月香夜:一凛/塩入俊哉
3. My fovaorite things:R.ロジャース
4. アメイジング・グレイス:賛美歌
5. ウタキの丘で:売野雅勇/塩入俊哉
コントラバス奏者 齋藤順
1. ブラック・バス:齋藤順
2. KO-TE-SA-KI:齋藤順
3. 水のない河:塩入俊哉
4. チャルダッシュ:V.モンティ
ゲスト:松本梨香さんをお迎えして
めざせ ポケモンマスター

夕景に夏の陽射しは熱い 時折吹く涼しげな浜風 香りは上質のミュージックを乗せて
sayaさんの伸びやかなヴォーカルが優しく包み、暑さ&熱さを涼やかにしつつ細やかなセンスの良さを思うsayaさんのオリジナル曲でオープニング。
同時に1stアルバム、こもれび♪を支えたメンバーの皆さんが奏でる演奏がとっても力強くダイレクトに響き渡るこの野外ステージに感激。
コンサートが始まる頃、夏の太陽が落ちていき夕暮れは月香夜♪で加速。今宵は浴衣姿の女性へプレゼントの曲といたしましょう。バルーンもはにかみ微笑むキュートな愛しさが溢れていました。ぴったりです。
My favorite thingsではムーディでしなやかに歌われます。リズミカルな曲にピアノがぐいぐい食い込んで作る立体感にベースもノって、開放的に弾けた骨太な演奏も盛り上げます。いいなぁこの曲。
熱くなったところで名曲、アメイジング・グレイス♪
綺麗なフレージングの歌声が天地同時へアーチを描くよう声が広がっていき、この楽曲は外で独りで歌われた曲なのかもと感じました。sayaさんにご自分の声の広がりを楽しまれている余裕すら伺え、表現豊かで成長し続けるsayaさんのアメイジング・グレイスに感動しました。 私だけではなかった。聴いていらしたおじさま達に「アメイジンググレイスいいねぇ〜次は(ここで)いつやるの?」と聞かれ、「あの〜今夜だけで(困りましたが嬉しかったです!)でも横浜のライブハウスでは定期的にLiveあると思います。(咄嗟でマンダラを忘れていました。ごめんね(*^^)ゞ)」
ウタキの丘で♪は6月に舞っていたホタルの姿が浮かび、バルーンに描き出される青い地球をイメージしながら、心を込めた歌にうるっときて8月という月の始めに惨い争いの無くなる地球を願わずにはいられませんでした。過去を知り未来へ繋ぐべきもの、この博覧会でのテーマでもあると思います。音楽も然りです。
風に乗ると緩やかな曲は演奏も歌もやまびこのように反復してふっとピアノとコントラバスの音色が私の耳で混濁しそうになると、菅原さんのパーカッションの音色が、要所できゅっと音を締め綺麗に聴こえてきて嬉しい。演奏の脈を奏でていると感じました(菅原さん側で聴いていた為もあるでしょうか生音に近くて(*^-^)ゞ)いつもなら、後ろの方ですので見られて満足。
齋藤順さんのステージです。 お洋服も弓の色とお揃いに変えられて。素敵です(*^^*) ブラックバス♪が流れる頃、夕景に闇の時間が訪れた幻想的なシーンと重なり響きがより艶色で揺さぶりをかけてクラクラきました。
KO-TE-SA-KIでの楽しいお話、的確なつま弾きから水のない河でのBowingが体中に沁み、エネルギッシュで多彩な技をも聴かせてくださり、さて、モンティのチャルダッシュ♪です。
ヴァイオリンでも超絶技巧を要する曲をコントラバスで!とひっくりかえりそうな程ビックリしました。
はい、齋藤さんは涼しいお顔で弾かれました。途中、譜面が風で捲り上がってしまうハプニングにも動じず。
たまげました。演奏も。低音での細かな音が粒ぞろいな上、端正なリズムでコントラバスなの?と疑いたくなるほど軽妙に踊っているのです。さらにヴァイオリンで曲を覚えている感とは違う、決めの音色が斬新でどきっとしました。懐の深さを改めて突く音色に唸りました。
さぁラストはゲストの松本梨香さんをお迎えです。
会場も沸きます。私は初めての方。おしゃべりなど元気印ハキハキで聴き易かったです。大島紬風浴衣もとてもお似合いでした。
松本さんがヴォーカルでの、“めざせ ポケモンマスター"。sayaさんもコーラスに加わられて、大セッション大会。ジャズっぽく熱くアレンジされた今宵限りのナンバーに皆ノリノリで盛り上がりました。
ステージ上の皆様も私達も子供達も笑顔で埋め尽くされ、とても温かな一体感のある空間に居られる幸せをたっくさん感じました。
アースバルーンが描く巨大地球儀は宇宙での疑似体験ですね。
そして花火大会。眩い花火が光った瞬間に花火を見ている人達の笑顔もぱっと映し出されて。上を向けば笑顔になれるね。のメッセージを夜空へ花火は描いてくれる。
ふと離れたところでひとりで見えた花火は、聞こえてくる歓声とあまりにも豪華で綺麗な輝きに、コンサートも重なって目頭が熱くなっていました。
えへへ 感傷的すぎるでしょうか(*^^)ゞ
幸せ幸せな半日を本当にありがとうございました。
8月7日(金)saya
saya Live 2009 vol.3 〜こもれび 夏〜
saya(vo)/塩入俊哉(pf,key)/菅原裕紀(perc) /齋藤順(cb)
-Program-
1st stage
ドレミの歌:「サウンドオブミュージック」より
Summer time:G.ガーシュウィン
My Favorite Things:「サウンドオブミュージック」より
saya original:Original
Blue Moon:Original
2nd stage
Gratitude to you:Original
雪のHanabira:Original
ベラ・ノッテ:「わんわん物語」より
命をあげよう:「ミス・サイゴン」より
Butterfly:Original
月香夜:Original
ウタキの丘で:Original
-Encore-
Amazing Grace:賛美歌

愛車から降りる時、猛烈な雨で、瞬時にしてびしょぬれ(>_<)
背中へ天からどさっとあけられた雨に泣きたくなった。
at:MANDALA 濡れておられる方、居ないヾ(- -;)凹んだわ。下を向く気持ちを引きずってのライヴは…初めて。
ですのに、Openingのドレミの歌♪で忘れちゃった(*^^*)
ドはドーナツのど〜…違うわ、食べ物がいっぱいの歌詞とは異なり、英語ですね。曲自体はみな知っているので馴染みやすく、原語がなのが大人なのよ。ライブ前に遭った雷雨さえも楽しくさせちゃう、明朗なメロディ、弾む声に太陽の光が射す陽気な情景が見えてきた。
sayaさんが申された、バンド化している、強力メンバーが黒のご衣装で揃えられカッコいい(‐^▽^‐)その細やかな歌い回しに、ピアノもベースもひっきりなしに音を刻み入れてJazzyな域へ。Percもドラムの音色でグルーヴ感が最初から強烈とぞくぞくしました。今夜も楽しめる!
華やかなShowTimeの始まり。 とうきうきしてましたら、 ムーディな夜に塗り替えられたSummer time♪
艶っぽい柔らかな声にヨロメキ、午后のまどろみを覚えれば、一気に加速しJazzyに弾ける。いやんもう(^^ゞ眠れませぬ。目も神経も覚醒です。Jazz。sayaさんの原点を彷彿させる。
ある晴れた日に♪は、有名なプッチーニのオペラ曲ですね。
この曲がですね、素敵! 確か塩入さんはKeyを弾かれた。ヴォサノヴァな風を万遍なく漂わせ涼しげで軽やか。菅原さんが何度も入れたキラキラ〜の音色にどきっ!恋の始まりにはキュンが混じるのね(*^^*) sayaさんの今夜の夏のドレスと自然な歌声に、恋を知った初期、恋に恋してふわふわしているみたいな喜びを聴いていました。声の明るさの内面のしっとり感で肩の力がすっと抜けて心地よい。
My Favorite Things♪
毎回Revueで書いていますが、綺麗で絶妙な発音の歌い回し、とリズム感に間奏でのベースソロ、絡む三人の熱い演奏は聴き応えあります。何回でも聴きたい曲。 MCです。バンド化しつつ有るメンバーと申されました。嬉しいわ。菅原さんを加えては三回目。 sayaさんのお話を聞いていて、お喋りが聞き取り易くなってきた!と思いました。
そして齋藤さんへバトンタッチ。ここから長いよ。Y150のお話からメンバー紹介まで進めてくださり楽しかったです(‐^▽^‐)
演奏へと進みます。トリオ、メンバーだけで、水のない河♪
聴いていますとコントラバス主役の21日ライブを妄想、期待が膨らみます。楽器の音色が大好きな私には堪りません。
sayaさんのオリジナル曲。すみませんタイトル判りません。
ポップス調の切ないバラードです。綺麗なフレージングがのびやか、女性のありったけの愛情が溢れるRomanticな可愛らしさと切なさが同居して心の陰翳を憶う。男性が聴けば、必ず虜に落ちます。ね。
オリジナル曲が続きます。 Blue Moon♪
向かってくる歌。エキゾチックな渦にのまれる。コンガのリズムが心臓の鼓動と合い、底から痺れました。眠れよ〜♪の歌詞に女性のもつ前衛に出ていく強い母性愛を感じます。昔の聖母たちのララバイ♪という曲にふと重ねました。
ワンステージ終了。
緩んだ空気をさっと2ステージ目へ変える合図。コンガが軽やかに響き渡るGratitude to you♪
ベースのシンコペーションかしらん。手堅いテクニックのピチカートも熱い。メロディに熱い歌詞をsayaさんは時には囁きかけるように歌ったり、切なさも混じる嬉しさと決意が明朗に歌う。ブルージーな曲とも。多彩な表現力で聴かせてくださいますね。
会場のミラーボールが廻り、雪が舞い始めました。
雪のHanabira♪
優しいバラードです。鳥の鳴声が聞こえる。春、桜のはなびらが散る様子に彼と過ごした雪の舞う頃を憶う。私の中では、大好きな桜の時に♪Spring Ver.
春と冬、Hanabiraの冷たい感触は彼なのか私なのか、心の冷えであったり、手に残るぬくもり。想う情景に季節と心の移りゆく温度を五感で感じます。
ベラ・ノッテ♪
達郎さんVer.が大好きで存じております。本田美奈子さんも。曲名を聴いたとき嬉しかったです。前半はピアノ一本。窓辺に座り貴方への思いをお月様にしとやかに語りかけ、そしてこの美しい夜にはワルツを踊りましょうな優雅さで曲は展開していきます。クラシカルな歌声でのベラ・ノッテは舞踏会のように華やぎ、クロスオーバーな感は斬新です。
ん?クラシカル色に変えていますので逆なの?…兎にも角にもさっすがぁ(*^^*)v
命をあげよう♪
sayaさんはひざまずいて歌われる。目の前に子供がいるかのように目線を一緒にして。台詞的な歌詞を歌うとき、発音の綺麗さが際立ってこの会場いっぱいに訴え、瞬きを与えない説得力で惹き付けた。動きは限られるはずなのに、一点に集まることで愛おしさと激情を自在に表現できる微細な動作も感じ取れた。時には天を仰ぐような仕草に壊れてしまいそうな儚さを覚えた。
バタフライ♪
好きなのに〜好きなのに〜の、キャッチーなメロディが耳に残ります。蝶が飛ぶ、止まるの景色が浮かび、音域の上がったり下がったり、揺れる心の振り幅が大きい。秘めた恋心を瑞々しく訴えかけるポップな曲です。
月香夜♪
sayaさんの綺麗で大きなフレージングが夜空へ弧を描き広がります。そこへ菅原さんのキラリィ〜ンが流れ星を。輝く輝く。
塩入さんはKeyへ。ファンタジックな音色。今夜はトリオだけの演奏です。今日のライブ全て生で聴いてきましたので、すんなり融けこんでいいわ。
お客様も口ずさんでらしたとのこと。一緒に口ずさめる曲っていいですね(^ー^* )v
ラストはウタキの丘で♪
今日は8月7日、広島原爆の6日、長崎の9日、黙祷を心の中に浮かべていた。沖縄での曲ですが、人格を変えてしまう酷い争いで散った尊い命。絶対伝えていって欲しい楽曲と強く願います。密度高い重厚な演奏と命果てても〜の歌になんだか泣けていました。
アンコール前のsayaさんのお話。
不景気で良くないニュースなど有るなかでその中で定期的にライブが続けられる。
聴きにきてくださるみなさんのおかげですありがとうございます。と。
Amazing Grace♪
sayaさんの声がじんわり沁みて。泣けてきてどうしようもない。今日の歌い方は会場全体をすべて包み込む優しさなのです。間奏でのベースのソロが対比の低音。でも優しいBowingにホロリときます。そして菅原さんのドン!の音。前回のRevueを思い出していました。
歌うことに全身全霊を捧げている、この声とお姿が忘れられません。
同時に みなさんのおかげです。(きっとコンサートだけでなく支えてくださっているみなさん全てへ)の言葉がリフレインする。だから今は私達の心へ語り掛けるように歌っているのだと。
sayaさんはジャズからクラシカルまで広範囲のジャンルを多彩な表現で歌われる。でもどの歌も声もすっと心に添ってくる。 伸びやかで優しい曲も、前衛的に攻めたり、妖艶さも感じる曲もすっと馴染む、sayaさんの声だけにある歌い方は、歌う喜びとありがとうの気持ちを込め心を開いた純粋な現れであると。
当たり前なのでしょうが言葉だけですまされそうな想いが、その素直さゆえに感謝の気持ちを歌に込められる方なのね。楽曲への深い造詣から言葉をひとつひとつ確かめていくような歌声に、ライブを沢山なされてきたお客さまへの感謝の気持ちこそが私達の心の琴線に添い震わせるのだ。
オリジナル曲が増えてきて歌詞と相まって強く想った。
名プレーヤーバンドトリオの皆さん、演奏は信頼関係で任されていてのびのび自在に表現しておられますと。(表面上は皆様クール!) 歌詞とsayaさんの声を活かす多様な響きで各々が結びつけ決して無駄のない、引き締まったアンサンブルが支えている。
sayaさんすごく緊張しています。と申されました。そこには自分を支えてくださるバンドが奏でる音色に、どんな風にくるんでしょ〜とわっくわくしているのも有るかしら。
"Komorebi" 恋の始まりのように広がるライブの愉しみ。その緊張感もと思いました。
ソレハネ…聴き続けてきた皆さんの演奏なのですが、毎回どきどきしちゃう。私が聴いていてそう感じましたので(*^▽^*)ゞ

孤独と喧騒が隣り合わせの都会。
sayaさんのコンサートでは優しくゆったりとした時間を共有できる場に居られる。
ありがとうございました。
8月21日(金)齋藤順
Mr.Bassman 齋藤 順ライブ2009 ベースが目立ってどこが悪い!?
『夏の日の夜に・・・・・』
出演:齋藤順(Cb)/塩入俊哉(Pf Acco)/菅原裕紀(Perc)
-Program-
ブラック・バス:Jun Saitoh
伝えたい気持ち:Jun Saitoh
KO-TE-SA-KI:Jun Saitoh
ロンドンデリー:Irish Air
水のない河〜越えられぬ時間:Toshiya Shioiri
チャルダッシュ:Vittorio Monti
ローズ:Amanda Mcbroom
ブエノスアイレスの秋:Astor Piazzola
オブリビオン:Astor Piazzola
コントラバヒッシモ:Astor Piazzola
リベルタンゴ:Astor Piazzola
-encore-
夏の日の夜に・・・ Jun Saitoh
ラスト・ナイト:featureing菅原裕紀 Jun Saitoh
アメージング・グレイス

車から降りましたら、あぢい〜(゚○゚)気温にクラッときました。でも気分はしやっきり。
青山通りのセミの合唱も久しぶりでわくわく(ライヴでセミ、ゼミではありません、講義を受けるとは思いも依らず) MANDALAの会場は満タン/単独のお客さんより、仲間同士が集って聴きにきている、和やかで楽しい時間が生まれていました。
カジュアルな装いで齋藤順さんご登場です。ポロシャツが蛍光色、暗くても光っていました。目立ちます。でも演奏位置は右寄り。菅原さんが中心ですね。サポートメンバーを立てておいでる。温かな気持ちになりました。
ブラック・バス♪
幻想的な始まりと旋律を朗々と謳う響きにコントラバス?とびっくりした初心の感動が蘇りました。パーカッション菅原さんがフレージングで入れるオリジナル技、緩やかなコンコンの響きが、魚のブラックバスがぱくぱく水面で呼吸している、動きを想像していました(^^ゞ
本日の弓の色は黄緑。 シャツ(近似値色)ではなく”ソックスとお揃い”とまず笑いを取られリラックスムード。そして早速のメンバー紹介が嬉しい。
伝えたいきもち♪
優しいバラードです。一番ではロマンティックに謳われたのが、二番では掠れて、燻し銀な音色が翳りを帯びてきます。全体の音量も絞り込まれた弱感。そして生き生きと艶やかに謳われるクライマックス。熱い想いと不安が交錯してる豊かな表現。ラストは雄大で力強さ、一途な音色は男性の心と融和しているのねと沁みます。
KO-TE-SA-KI♪
ライヴ用の曲説は是非生でお聴き下さいませ。ピチカートがすんごい曲。
あんど妖艶。Keyとコンガのリズムがジャズ、ラテンセッションで盛り上げて、中間のソロは早弾きですのに粒ぞろい。巧いです〜とうなっちゃいます。
夢のあとに♪(副題 セミのあとに)
哀愁の調べを終わりゆく夏の虫の音のBGMで聴いていました。。この曲の前MC、蝉、せみの講義(ゼミ)があって、凄いお話をいっぱい伺い(セミ博士ですよ(*^^*)v)マジメな生徒は(あはっ)頭の中、復習のセミだらけ。重なって考えていたのね。スミマセン。我に返りましたら ロンドンデリー♪の曲になっていました(*^▽^*)ゞ
強弱の繊細な違いにコントラバスが静かに語る呼吸感まで感じていました。低音の力強い優しさに包まれる幸せに依りかかれる、弓弾きの深い音色は音楽の風格を創ります。
水のない河♪
齋藤さんも申された韓流ドラマに合いそうなドラマティックな楽曲ですね。
穏やかに始まる冒頭から私達を見事にこの曲世界へ惹き込んじゃう強力な磁石があって離さない。イメージの渦に感情が巻かれていく、ずっしぃ〜〜んと感動が残ります。
楽しみにしていた、チャルダッシュ♪
超絶技巧楽曲で、ヴァイオリンでも難曲なのに、ベースは超難曲でしょう。超絶なテクニックは大事な観点でしょうが、私はこの民族舞曲が単純に大好きです。
気怠さをもつ緩さからいつくるかな〜とどきどき。そして超早弾きの軽快さはダンサブル。ピアノが旋律をとる時ベースがさっと低音で支えた早業!円やかな厚みのある小節の妙がすごい。これはヴァイオリン等では出来ません。
総てがお見事!歓声も上がりました。
コーフン状態が残った感で始まった第二部。
"シャツの色と(弓)お揃いね" とお話される女性達。赤に変わっておりました。皆様チェックにぬかりはございません(*^^)v
ローズ♪
映画の挿入歌です。でもすみません、私、TVも映画も観てはいないのです。女性を讃える綺麗な曲と思いました。
さて、ピアソラの曲が続きます。
ブエノスアイレスの秋♪ オブリビオン♪ コントラバビッシモ♪ リベルタンゴ♪
ピアソラ三昧の出だしはピアノのイントロからエネルギッシュ。
緩・急・緩に加え、ピアソラ独特の底なし陰鬱。この落差がすごいんですが、Bassには力みのない自然体で気合が入っていても落ちつき払って打ち込む、鋭角な音、レガートの哀愁、悔しいかっこよさ、プラトニックな感を想うのね。
ピアソラがコントラバスの為に書いた、コントラバヒッシモは主役をクローズアップする音色と、規模を大きく盛り上げるアンサンブルの良さをたくさん感じました。
ピアノを全部弾き切ってしまう迫力、前衛から後衛まであらゆる立場をサポートする演奏。Percの大壺、コンガ、キラキラ〜、シンバル、リベルタンゴでの鮮やかなカスタネットの音、すごく良くって、ぞっくぞく。
皆さんの毅然とした演奏にはピアソラの音楽に聴く、気怠くも、安易な感傷が入る隙を与えない品が備わっている。圧巻です!
塩入さんのピアノもソロ・アルバムとは違うシャープさ。CDでは激情を込めるフレーズにもふっと抜く弱音がありますが、ピアソラでは徹底して正面から心に叩きつける激しい強打(決して荒々しいのではなく)も超カッコいい。どちらが本当の方なのでしょうかと引いてしまうほどです。
私は、オブリビオン(忘却)♪が結構好きなのです。塩入さんが奏でられたアコーディオンの音色、メランコリックが持続する旋律の余韻等、ヨーロッパ色彩、シャンソンを感じオシャレで痺れました。BassのBowing、菅原さんの多彩なPercが哀愁の空間を醸し、秋色に変わりゆくフレンチな感傷にホロリです。
リベルタンゴ、冒頭でのゆっくりとしたピチカートが綺麗なBassソロには骨太でも透明な音色に、織り込まれる色彩の変化を聴いて、三人の細やかなリズムが揃う自由なタンゴには清々しい気分も運んでくれた。
あっ!どこかで、クイズ大会がありました。音は私にも判りますが、ひねりを加えた回答には大笑いでした。音大は難関です。
アンコールに今夜のライブのタイトル曲が待っておりました。
夏の日の夜に…♪
夏のノクターン…(Mr.Bassman's Nocturneとイメージ(^^ゞ) この海に抱かれていたい。寄せては返す波形が鼓動とシンクロする安らぎ。光の届かない深海からの低周波が官能を仄かに揺らす。
ラストのなが〜いフレージングは美しい孤を永久へと繋ぐ絆を掛ける。温かなぬくもりを宿して。遠く走る車のバックライトを追っていた。 胸にじわっとくる親近感でコリを解き、流れが美しい曲にうっとりです。
そしてフューチャリング菅原裕紀、ヴォーカル塩入俊哉、スペシャルVer.ラスト・ナイトです。
菅原さんのコンガがラテンでリズミカル、うわっいいな。アンサンブルより塩入さんVoですのでクァルテットでしょうか。
Bassは全てピチカート弾き。バック演奏でも、クリアーに響く音色に乗れば、4種の音が一曲に集中することで刺激し合い個々の音楽性をより外へ向けて拡がっていく可能性をいっぱい感じられました。
ほんとのラストナイトはアメージング・グレイス♪でエンド。
アメージンググレイスでは、旋律をピチカートとBowingの音色が交互な感じで奏でられ、ヴァイオリンやチェロ等ではピチカートはアクセント的か伴奏の音のイメージ。
が、ここに旋律として成り立つコントラバスの魅力が現れている。そうでした、ベース奏者の方なのです。
CDのライナーノーツに塩入さんが寄せられた文章を思い出していました。
『彼はベース奏者(ピチカート)でありながらコントラバス奏者でもある。…ジャズラテンを演奏しながら次の瞬間当たり前にクラシック奏者ように弓を弾いている』
当然の如く聴いてきた軽快な指さばきでさらりとリズミカルに弾くピチカートでの主役の音色に、はっとなりました。KO-TE-SA-KI、ラストナイト(はサポートですが)、リベルタンゴのイントロ、などなど。ピチカートの音色のニュアンスの違いでも圧倒的な印象を残している。
ピチカートと弓弾き、一つの楽器にある両極とも思える演奏方法(楽器のことは存じませんので素人の戯言です)でのそれぞれの音色の味わいを届けてくださる。
ベースの魅力を余す事無くフロントへ出せる確かなテクニック、ライヴも益々齋藤さん色に染められてゆく。
もっともっと聴きたくなりました
私の夏の日の夜
終わらないときめきを
ノクターンに添えて
ありがとうございました。
8月27日(木) 塩入俊哉ソロライブ
塩入俊哉 NEW ALBUM 発売記念コンサート 『TOKYO 3A.M.』
at:スイートベイジルSTB139
出演:塩入俊哉(Pf Acco Pianica)菅原裕紀(Perc)遠山哲朗(Gt)
Guest(from aquarelle records):齋藤順(Contrabass)saya(vo)
-特別編成ストリングス-
1stヴァイオリン:礒絵里子 徳永希和子 荒井章乃
2ndヴァイオリン:枝並千花 納富彩歌 松田麻実
ヴィオラ:吉田有紀子 丸山奏
チェロ:山内俊輔(N響) 三宅依子
コントラバス:Mr.Bassman 齋藤順
※敬称略

-第一部-
あの頃のままで
水のない河: vln solo 磯 絵里子
TOKYO 3a.m.:vc solo 山内 俊輔 (ピアニカ)
ドゥラムール(アコーディオン)
ヴァルス コン フェーゴ:原曲 Chopin (アコーディオン)
Black Bass:Guest 齋藤順
チャルダッシュ:Guest 齋藤順
君のいた夏

-第二部-
君と出逢ってから (Piano solo)
夢のしずく (Piano solo)
追憶のオペラ(Piano solo)
桜の時に
My Favorite Things:Guest saya
こもれび:Guest saya
ウタキの丘で:Guest saya
新曲
Rejection of White
-encore-
ある夏の午后に(Piano solo)
別れの曲;原曲 Chopin

ジャンルの垣根を越えて融合した音楽の世界。
クラシカルクロスオーバーな音楽に魅かれ聴き続けてきた私。音楽のジャンルというのは、クラッシック、ジャズ、ポップス、ラテン…などのカテゴリしか思い浮かべてはいなかった。
そこには 昨夜開催された塩入さんのソロ・ライブにおいて、ジャンル毎、古典から現代までの音楽に合わせて生まれてきた楽器の歴史と音色があり、楽器の特性を踏まえた表現の調和上に成り立った新しい楽曲と、クラシック曲の楽器の枠を取り払うアレンジ、現代の楽器色を取り込む柔和な感性で奏でるクロスオーバーな世界が広がっているのと(今頃)気がついた。
方面でご活躍中の演奏者の皆様ゆえ解りあい描けるボーダーレスの音楽世界。歌も然り。
技量高く素晴らしい弦楽strings(11名)コントラバス、アコースティックギター、パーカッション、ピアニカ、アコーディオンそして歌。 繋ぐのがピアノであり楽曲。
古典の時代からオーケストラの曲も大家はピアノで作曲されてきたと思う。今もスタイルは変わらないのでは。
楽器の音色同士摩擦がおきないよう気を配りコントロールし、楽曲の全体像を描くピアノ。王様でありながらソロ以外はピアノ協奏曲。でもピアノが中心というよりすっと融け込んでいる。色彩を和らげ全楽器が集う感が大きい。緻密でありながら大らかな交響曲のよう。ここがとっても素敵なのです。
皆で楽曲を演奏する喜びと追究心が演奏者の温度で伝わってくる。
すべて生音のみという凄さで。
ピアノを母体に紡がれた音楽は、楽器の境界線をも吸収し、より一歩融合を深めたオリジナルの楽曲に、斬新な世界 Neo Classicを想いました。
いっつも聴かせていただいていたピアノが主役になったことでの魅力の再発見とピアノを曲のどこに置くか、存在で変化を見せる全体像に驚き感動しました。
感動という文字…大切な言葉です。乱発するつもりはございません。
素人が聴かれるコンサートの数は知れています。私はジャンル毎に聴いたわけでもなく分野は狭いです。でもコンサート総てに於いて印象が残るとは限りません。
だからその時沸いた感動を惜しみなく書いていきたい。 ピアノの音がポロンと鳴っただけで目頭が熱くなるような感動がある。
この感動のアンテナが日常生活のなかでの発見、小さな幸せを喜べる心の素になっていると。 綴っていきたいと思います。

室内楽風緩やかな調和を格調高い弦楽オーケストラが奏でる小曲(私のイメージはブラームスの交響曲(*^^*))の中で塩入さんご登場。そして… あの頃のままで♪絶品!!!
まずはCDのでです。あのままのイントロが生ストリングスで奏でられたのです。ベースの重低音もぞわっと響いて痺れる痺れる。
もうもうすごい感動で鳥肌立っちゃいました(鳥肌…違う意味なんですがほんとにそうなりますので許してね)ピアノのすっと柔らかなタッチでの決めの旋律とストリングスが強から弱へ下る対話、ピアノ協奏曲を奏でる美しい塩入さんの世界に撃沈しました。
弦楽ストリングスの皆様のお美しいこと。ウットリ。
磯さんが大きく振りかぶって弾かれる弓の合図はオケのコンマス(ミス)。一夜限りでも結束している輪がいいなぁと思いました。
その磯さんが主役になっての水のない河♪
ヴァイオリンの音色はためらいがない、きりりと引き締まる美しさに一途さを思い、細やかなヴィヴラートの震えまでも綺麗に揃う連続性にはたたえる水流の音色を重ねていた。
鍵ももたっくさんぶら下がっている!他、多種なパーカションに埋もれている菅原さん(裸足)、センターにギターの遠山さん(素足)も加わられて豪華なステージに酔います。
TOKYO3a.m.♪ソロはチェリストの山内俊輔さん。
この方も素敵なのです。ピアノのフタが取り払われていてヴィオラとチェロの皆様は正面の一段お高い位置で弾かれました。
チェロが遠く隔たった過去をシリアスに語っていく。
集団鍵、トライアングル、繊細系鳴りモノとギターの切れ味的な音色がチェロのBowing音色を生かしているとも思いました。そしてピアニカが主役になると、対位的に感じる旋律に過ごした年月が断片的にフラッシュバック。打楽器とギターは刻むリズムへ回る。ベースはずっと支えて。そしてストリングスもBowingがセンチメンタルな抱擁等、緻密な感性が集結した大好きな曲を堪能しました。
塩入さんが伸びる音を好んだと言われ弾かれたアコーディオンです。
ドゥラムール♪
いままでこの曲はボッサな風を想っていましたが、違うわ。 ギターソロに先に、フレンチを思った。Percも低音のシンプルさ。そこへフランス映画で流れる高めアコーディオンの音色。バックのストリングスがアコーディオンの余韻の延長線上にある滑らかな感じに、ヨーロッパのクラシック色を入れたプレンチポップへのイメージへ塗り替えました。
そしてお国は、 カスタネットが高らかに鳴り響き、ギターが弦の上を八の字で弾きまくるソロも熱いヴァルス コン フェーゴ♪はスパニッシュ!
ストリングスの音色も妖し気に色香を添えます。美しい皆様とドレスが踊り揺れる幻想をもみました。アコーディオンの鍵盤上を滑るテクニックも抜群です。
この辺りからです、プログラムの記事に書きました、楽器の垣根を越えている楽曲の成立に気がついたのは。
Solo Live Vol.1で想った次へのステップが描かれ始めていた。音詩で綴る、楽器達の共演。
起承転結を夢見る物語コンサートに心が弾んでいた。
そして、Mr.Bassman齋藤順さんのソロコーナーです。
黒のジャケットを脱がれて、お似合いの深紅のシャッとソックス。と弓がお揃い〜(^ー^* )とMCを予想していた私を、呆気なくかわされて、齋藤さんの狙うお揃いは、するするする〜っと降りて来たスクリーンに映しだされた、蓮の花の映像の花のお色でした(爆笑)
スクリーンに「Black Bass jun saitoh」の文字も素敵!(何故にハスなのかはライブで伺ってくださいね(*^^*))先月見た蓮池では微動だにしなかった蓮が映像は微かに揺れているようで、旋律の美しさを際立たせるストリングスと一緒に池を悠々と泳ぐブラックバスが優しくて泣きそうになってました。
おいでくださいました、超絶技巧曲チャルダッシュ♪です。
イントロから迫力大。緩やかなsoloでは主役をたっぷり味わい、加えて早いテンポだったらしいのですが、煽りまくり?に齋藤さんはより燃えていました。耳にしっかり焼き付いている旋律が安定した音色で奏でられ、スゴいです。圧巻。もう何度でも聴きたいわ(^ー^* )
第一部のラストは君のいた夏♪
ピアノと他楽器、メンバーの皆さんが塩入さんのピアノに応える会話が小粋な音色で繋がれていてわくわくしました。バンドの起承ね。じゃぁここからはこんな感じでいこうか〜なんて即興感もあって。ラフな感覚で心も微笑みました。

第二部はピアノソロ三部作が続きます。君と出逢ってから♪
華やかで清澄なメロディが短編的に奏でられ。夢のしずく♪の優しさは永遠に続いて欲しい。
ピアノ一本でここまで語れるものかと驚くドラマティックな追憶のオペラ♪
塩入さんのお気持を二重に映し出す曲なのと刻みました。また、弦楽器とのコラボとは違うピアノオンリーでの音色に歌詞があるかのように言葉と結びつける訴える音色の表情が素晴らしく、イントロにまず、総てを込めていかれる情熱をも感じとっていました。ポロンでジンと感動します。
サポートメンバーの皆様をご紹介を兼ねてお一人お一人呼ばれ、今日しか空いていなかったギターの遠山さん(ということはぶっつけ本番(x_x) )にびっくり。
桜の時に♪
ストリングスの揺れる音の膨らみにはヴィオラの中間音を思いジャパネスクな趣を一層盛り上げるわと。
いいなぁなどど酔っていましたら、 ピアノが皆がおいでよ〜とばかりに呼ぶ、弾んで弾んでsayaさんご登場!拍手が起こりました。My Favorite Things♪
ストリングスのトリル?とsayaさんの流麗な発音とヴィブラートが可憐に絡みジャズ感もあってとってもキュート!!! 今夜のコンサートで転の物語が展開中なのね。
こもれび♪ 日本語の美しさをsayaさんは語り歌います。ピアノ一本がsayaさんの透明な美しさで伸びる声をサポートし、ほんっと素敵な詩ですね(曲先の楽曲ということです。作詞のKATSUMIさんの女心を読む感性に惚れます)
ウタキの丘で♪ この曲びっくりしました。今迄聴いてきたのと変わっている〜〜!オケじゃん! sayaさんに備わる安定した歌唱力が色々なアレンジで展開している。感激!
不穏で哀しいイントロが波乱なドラマのオープニングを見、前半ではリズムが隠され、言葉を慈しみ表現豊かな歌声を伝えれば、クラシック楽器とバンドが融合し歌で繋がると、リズムも大きく解放されて奥底から迎えるクライマックスの壮大なアレンジに震えました。
色を濃く染めてゆくsayaさんの歌も素晴らしかったです。存在感が大きく映りました。
呆気に取られている私にオリジナル新曲♪です。
タイトル募集中とのことです。
イメージは深い悲しみ?でしたかしら。弦楽のためのアダージョ風が次第にドラマティックに展開していくオーケストラ的な曲と想いました。ラストが、ピアノソロでシンプルに締められるのが印象的。
大事なものに触れた喜びをしまっておきたい気持ちと、同時に大事なものを手放さなくてはならない哀しみの陰翳がポエジックに紡がれる楽曲、浮遊感が残ります。
さて、塩入さんはどのようなタイトルを付けられるか、楽しみです。
ラストはRejection of White♪
全ての楽器が総動員で奏でる重厚さ、強烈なアタックは迫力満点です。その中でもピアノの音色、ギターのsoloが綺麗に伝わる、シンバルも響き渡り、指揮者不在での音色のクリアーなバランスがすごい。
ラスト弾き切るヴァイオリンの揃う弓にも感動していた私でした。フルオーケストラですね。
またまた呆気に取られたまま。 アンコールは気を穏やかに鎮めるある夏の午后に♪
ピアノの優しく美しいメロディとセミの声は癒しの原点。心にそっと添ってくださる安らぎがあります。リラクゼーションサウンド。
支えている皆様への御礼の言葉を申され、今宵のゴージャスサポートメンバー全員で。
あぁほんとにラストの曲ショパンの別れの曲♪
別れの曲とは淋しい〜〜と泣きそうになりながらも、ショパンの曲はいいなぁ(*^▽^*)ゞ
Original流麗なピアノに強と弱を描くストリングスでうるうるきて、時に入る細やかなパッセージで心を乱され、耳馴染みの楽曲が気軽に聴かれない、ひしひしと胸に押し寄せる琴線を震わす波に、うえ〜〜ん(:_;)このままライブをCDでいつでもどこでも聴かせて欲しい(いえね、全曲)と強く強く願う私でした。
書くだけでは臨場感が伝わらないもどかしさ。ごめんね。
皆様素晴らしい演奏を ほんとうにほんとうにありがとうございました。
結。
クラシックも、完成したオリジナル曲をも、実際に演奏する楽器、または歌手でアレンジを加えたり変えていく自在な音楽力。
このような音楽は通常では考えられないのでは?と気づくのです。
CD発売記念ですもの、そのままでしょう。普通は。。
ここに塩入さんの素敵なスゴさ、探究心、豊富な音楽感性が宿っていると想うのです。
ショパンの楽曲で感じた思い同様に、塩入さんが作られる楽曲にもアレンジを加えても様々な色合いを乗せられるファッションセンスのような感と、施しても美しいメロディは決して変わらない強さを確信しました。
また、ピアノが主役でありながら、他の楽器をフロントに据える姿勢、楽器の音色を知り尽くし、ライブという限られた時間でしかできない、特別な編成を私達お客さま含めてくださり皆で楽しもうという真摯なお気持ちの表れを感じます。。
ご自分が一番に愉しまれてます??
心を動かす、音楽のもつ力こそを信じておられる方ですね。
サポートで培われて来た謙虚な姿勢には、容易なことでは到達できない、過去の喜びも哀しみも音楽で通じ合える自信、、そこから倍音で蘇り共有できる心の会話が紡がれていくことを会得なされている。すっと心の奥底へ融け込む優しさを常に抱かれている。
私達により多彩な味わいを描ける音楽が心いっぱい前向きな可能性へと拡げてくださる。
進まれる道筋へと必ず導かれていく。
信じて。

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